審査に通りやすい職業がある!自社ローンで重視されるポイント

自社ローンは、金融機関のローンに比較すると審査に通りやすく利便性の高さが魅力です。しかし職業や雇用形態などの条件によっては審査に通らないこともあります。自社ローンの審査で通過しやすい職業や特徴、条件などについて解説します。

自社ローンは、販売会社が独自に設けているローンサービスです。銀行や信販会社などの金融機関を通さずに契約できるためスピード感が高くなっており、ローンを契約しやすいのが特徴です。自社ローンは誰もが利用できますが、必ずしも審査に通るわけではありません。ここでは審査に通りやすい職業や理由、特徴などについて紹介していきましょう。

自社ローン審査で通過しやすい職業と特徴

自社ローン

自社ローン契約を申し込む方の職業によって審査のとおりやすさが違ってきます。基本的に以下の条件を満たすほど審査に通りやすくなり、そうでない場合は通りにくくなります。まず解雇されにくい職業である、安定して経営されている会社や団体である、給与支払いに延滞がない業種だと有利になります。

平たく言うと自社ローンの審査に通りやすいのは安定している仕事であることが最重要条件となっており、安定性が低くなるほど通過するのがむずかしくなるといえるでしょう。ここで注目してほしいのは「収入の高さ」ではないことです。

もし収入が低い場合でも安定した仕事についていれば、有利になる事がほとんどです。また勤続年数も大切なポイントになります。1つの会社に長く勤めている方が信頼を得られやすいので、自社ローン審査も有利になります。

逆に勤続年数が短いと信頼が低いと判断される傾向があるため、審査に通らない可能性がでてきます。販売会社によって違ってきますが、基本的に勤続年数が3年以上あるとよいでしょう。

気になる!審査に通過しやすい職業

自社ローンの審査では、ある特定の職業についていると有利になる傾向が知られています。数ある職業の中でも公務員は特に有利になっており、自社ローンを組むさいにスムーズです。

その理由として公務員は自己都合退職しない限り職を失う可能性が高い仕事の代表格であり、景気などの経済状況に影響されづらい俸給体制もその背景にあります。また公務員と並んで自社ローンに有利になるのが上場企業の社員です。

特に東証プライム(旧一部)やスタンダード(旧2部)であれば、必要な条件を満たしています。新設されたグロース市場も可能性が高いため相談してみるとよいでしょう。うちの会社は上場企業じゃないという方でも安心してください。

自社ローンを展開する販売会社からみて「返済が滞る可能性が低く、回収の目処が立ちやすい」場合は、審査を通る可能性があります。具体的にはすぐに解雇されない職業である、月々の収入が安定している(できれば年2回の賞与がある)、勤務している会社が安定した経営状態であるなどを満たしていれば利用できます。

審査を通過できない可能性が高い職業

自社ローンの審査に通過するのが難しいかもしれないのが、不安定だと判断されがちな職業です。例えば非正規社員や派遣社員、パート・アルバイトなどが代表的と言えるでしょう。期間工や派遣社員は正規社員と違い契約期間が決まっており、解雇されやすい雇用環境にあります。

一定期間後に無期労働契約(正社員)への転換することが法的に定められていますが、規定期間前に雇い止めされる事例も少なくないので延滞のリスクがあると判断される可能性が高いです。またパート・アルバイトの場合は、雇用条件が安定性が低いと判断されるため、派遣社員や非正規社員と同様に不安定と判断されます。

特に景気などの経済状況に応じて解雇される可能性が高いため、遅延リスクを否定できないことが理由です。意外に思われがちですが、会社経営者も自社ローンの審査が通りにくい職業です。

長期的な安定性を判断することが難しいのが理由となっており、収入が多くとも審査に通らない可能性があります。自社ローンの審査通過には「継続的に返済し続けられる」職業であることが欠かせません。

購入金額で違ってくる!自社ローンの審査

自社ローン

自社ローンを利用できるサービスはたくさんありますが、特に中古車ローンや中古バイクでは多くの方が利用しています。中古車や中古バイクの購入価格が高くなるほど審査が厳しくなり、低くなるほど審査が緩くなる傾向があるため、申し込むさいに確認しておきましょう。

自動車やバイクの中古モデルの価格帯はかなりの幅が存在しており、新車当時と変わらない程度の価格をしているものも少なくありません。このような新車に近い状態のものを購入するために自社ローンを申し込むと、審査基準が厳しくなるので十分に検討しておかなければなりません。

また型式やモデルが古かったり走行距離が長いと、100万円を大きく下回る車種も見つけられます。このようなモデルであれば、期間工や非正規雇用、パートやアルバイトの職業についている方であっても自社ローンの審査に通る可能性が高くなります。

そのため社会的に安定していないとみられる職業や雇用形態にある方は、価格帯の低いものを中心に検討したほうが良いと考えられます。

自社ローンの返済で注意すべきこと!返済が延滞した場合はどうなる?

自社ローンの審査に通過したときに大切なのが、返済を延滞しないことです。返済を延滞してしまうと販売店との信頼関係が悪化するためよくありません。

もし延滞してしまった場合は、できるだけ速やかに販売店に相談してください。販売店によって対応が違ってきますが、返済期間の延長などの対応をしてもらえることがあります。特に勤務する会社の経営状態の悪化、自身や家族に関係した不測の事態(火災・事故・病気)による収入減少といった理由であれば、対応してもらえることでしょう。

ただしパチンコや競馬や競輪といったギャンブルなどが原因の場合は、対応してもらえないため注意してください。返済が延滞している状態を放置するのは最悪の選択肢です。まず支払い期限から2?3日ほど超えると電話での督促や返済日程の確認連絡があります。

これらを無視すると車やバイクなどの引き上げ、残額の請求をされることが多いです。自社ローンの審査では契約に基づいた支払い継続を前提にしているため、何らかの理由により延滞が発生した場合は速やかに相談してします。

自社ローンを申請するときの注意してほしいポイント!

自社ローンを申請する前に注意しておいてほしいポイントがあります。まず自社ローンの審査が通っても対象物の所有権を有するのは販売店です。返済が完了してはじめて所有権がオーナーのものとなり、対象物の売却もできません。

また返済が完了していない状態で販売店が倒産した場合は、対象物が差し押さえられる可能性もあります。この場合は風雲というしかありませんが、新しい債権者と返済についての相談をすることをおすすめします。自社ローン審査に保証人が求められるため、あらかじめ親族に相談しておくのも大切なポイントです。

自社ローンの多くは12ヶ月から36ヶ月であるため、金融機関のローンよりも支払い期間が短くなっています。その分だけ1度の支払い金額が高めになりがちなので、高額な商品を購入する場合は審査に通らないこともあります。

さらに購入金額の約10%から20%の頭金が必要になるので、最大36ヶ月で返済完了できるような支払い内容にしておく必要があります。自社ローンはとても便利な仕組みですが、計画的に返済できる内容にしておきましょう。

まとめ

自社ローン

自社ローンの審査や特徴、注意しておいてほしいポイントについて紹介してきました。審査でもっとも重要なポイントなのが、返済完了まで「継続的に返済し続けられる経済力」です。

特に職業や勤続年数などが重視されるため、事前に確認しておきましょう。また購入する商品の価格によって審査結果が左右されるので、余裕を持って返済できる価格帯のものを選ぶと良いです。